東京電力は6月2日、福島第1原子力発電所2号機の使用済み核燃料プールに残る燃料を取り出す作業を開始しました。全615体の燃料を2028年度までに構内の共用プールへ移し、安定的に保管する計画です。炉心溶融や水素爆発といった重大事故を起こした1~4号機の中で、プールからの燃料取り出しは、既に完了した3号機と4号機に続き3基目となります。
作業の詳細と背景
2号機の原子炉建屋は損壊を免れたものの、元々設置されていたクレーンは使用不能となりました。このため東京電力は、建屋に隣接する作業台を新たに建設。建屋と作業台を結ぶレール上を、燃料や輸送容器をつり上げる3基のクレーンを備えた設備が移動し、搬出作業を行います。放射線量が高いため、作業員は遠隔操作で対応します。
燃料の種類と搬出手順
2号機のプールには、使用済み燃料587体と未使用燃料28体が保管されています。まず未使用燃料から搬出を開始し、2日には未使用燃料を1体ずつつり上げ、プール内の輸送容器「キャスク」に数体を収容する予定です。
他号機の状況と今後の見通し
プールからの燃料取り出しは、4号機が2014年、3号機が2021年に完了しました。1号機については、2027~2028年度に着手する見通しです。東京電力は、5号機と6号機を含めた全号機の燃料取り出しを2031年に完了する目標を掲げています。



