愛知県名古屋市守山区にキャンパスを構える金城学院大学で、共学化や名古屋学院大学との統合に向けた動きが明らかになった。伝統ある女子大学の新たな方針に、学生や卒業生(OG)からは驚きや先行きへの不安の声が相次いでいる。
学生からは驚きと不安の声
文学部3年の女子学生(20歳、愛知県愛西市在住)は「衝撃でした。女子大ならではのキャリア教育が魅力的で、母校がなくなってほしくはない」と驚きを隠せない様子で語った。
人間科学部3年の女子学生(20歳、名古屋市北区在住)は、母親の勧めで中学から金城学院を受験し、高校、大学と進んだ経歴を持つ。「ずっと女子だけで居心地が良かった」と話し、環境の変化に複雑な心境を明かした。
共学化への期待と懸念
大学側は2029年4月の共学化を検討しており、実現すれば現在の1年生は卒業前に男子学生が入学してくることになる。文学部1年の女子学生(18歳、碧南市在住)は「共学化でどんなふうに変わるのか」と不安を吐露する一方、「最近は倍率も下がっていたので仕方ないと思う」と理解を示した。
人間科学部3年の女子学生(20歳、豊橋市在住)も「男子を入れて運営が維持できるなら、そのほうが良い」と前向きな意見を述べた。
卒業生からは伝統継承への願い
驚きの声は卒業生からも上がった。2002年に募集を停止した金城学院大学短期大学部に通った半田市の女性(48歳)は「淑女としての振る舞いを大事にしていた。伝統は受け継がれていってほしい」と求めた。
名古屋学院大学では歓迎の声
一方、統合相手の名古屋学院大学では、計画を歓迎する声が聞かれた。商学部1年の女子学生(18歳、安城市在住)は「学部も学生も増えて、にぎやかになる」と期待を寄せた。経営学部1年の男子学生(18歳、半田市在住)は「学祭などがおもしろくなるといい」と笑顔で語った。
両大学の統合計画は、2026年4月30日に発表され、今後の詳細な協議を経て、2029年4月の共学化と統合を目指すとしている。



