金城学院大、名古屋学院大傘下へ 共学化・統合も検討 中部私大3番目の規模に
金城学院大、名古屋学院大傘下へ 共学化・統合も検討

学校法人・名古屋学院大学(名古屋市熱田区)と学校法人・金城学院(同市守山区)は、2028年4月に金城学院大学を学校法人・名古屋学院大学の傘下とする基本合意書を締結したことが、本紙の取材で明らかになった。両法人は将来的に金城学院大学を名古屋学院大学に統合する検討を進める方針だ。少子化に伴う私立大学運営の厳しさが増す中、規模拡大による経営基盤の強化を図る。学生数4千人を超える中規模私立大学同士の統合が実現すれば、国内初とみられる。

統合の背景と意義

両大学の学生定員は単純計算で計1万人を超える。大学統合が実現すれば、中部9県では名城大学、中京大学に次ぐ定員規模の総合大学となる見込み。女子大学である金城学院大学は、2029年4月をめどに共学化を検討する。

アンブレラ方式の採用

金城学院大学の運営者は2028年4月に学校法人・名古屋学院大学に変更される。同法人が2大学を運営する「アンブレラ方式」を採用する。両大学はともにキリスト教に基づく教育理念を共有し、創立当初から交流があった。統合に向けた協議は昨年3月に金城学院大学側が名古屋学院大学側に申し入れ、今月20日に合意書を締結した。

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各大学の現状と課題

金城学院大学は近年、一部の学部を除いて入学者の定員割れが続いていた。文系実学に定評のある名古屋学院大学と、看護学部や薬学部を持つ金城学院大学は重複する学部・学科が少なく、文理融合教育や教育資源の効率的な運用が期待できるという。

将来的な大学統合にあたっては、経営学部など重複する学部・学科を整理した上で、金城学院大学を名古屋学院大学の学部として組み入れる案が浮上している。金城学院大学の校名は当面維持する。

関連法人の対応

学校法人・金城学院は存続し、中学と高校の運営に専念する。幼稚園は同法人を離れ、2027年4月から名古屋YMCA学園(名古屋市)が運営する。

両理事長のコメント

学校法人・名古屋学院大学の西中利也理事長は取材に対し、「学問領域を拡大、多様化して社会のニーズに応えたい。少子化時代にあっても建学の精神を守れるよう、大学統合の方法を考えていきたい」と述べた。

学校法人・金城学院の小室尚子理事長は、「女子教育の重要性は変わらないが、女子大のままでは将来のビジョンが見えてこなかった。より良い高等教育のために決断した」としている。

大学の概要

名古屋学院大学

1964年に経済学部経済学科の単科大学として創立。名古屋中・高(名古屋市東区)と同じ運営法人だったが、1973年に分離した。1997年に大学院を設置。経済、現代社会、商、経営、法、外国語など9学部あり、在学生は4月時点で6309人。キャンパスは名古屋市熱田区と愛知県瀬戸市にある。出身者に、大手スーパー「バロー」の森克幸社長、未来工業の中島靖社長、森下千里衆院議員(大学中退)、タレントの青木さやかさんら。

金城学院大学

1949年に設立された私立女子大学。英文学部英文学科の単科大学として開学し、1967年に大学院を開設。文学、経営、生活環境、人間科学、デザイン工学、看護、薬学の7学部で、在学生は4月時点で4492人。出身者に、伊藤孝恵参院議員、フィギュアスケートコーチの山田満知子さん、直木賞作家の故・杉本章子さん(大学院修士課程修了)ら。

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