沖ノ島で金メッキ甲冑片発見、仁徳天皇陵と共通の最高格式
沖ノ島で金メッキ甲冑片発見、仁徳天皇陵と共通

福岡県宗像市に位置する世界遺産・沖ノ島において、古墳時代にささげられた金メッキ加工が施された甲冑の破片が発見された。この発見は、同島を神域として崇める宗像大社と福岡県などが3日に正式に発表したものである。

発見された甲冑片の詳細

確認されたのは、縦横数センチメートルの短甲(よろい)の破片15点と、冑(かぶと)の破片4点を含む、合計21点の甲冑片である。これらの破片は明治時代以降に島外へ持ち出されていたが、2010年に宗像大社へ返納された資料を詳細に調査した結果、確認された。全体は錆びているものの、鉄板の上に重ねられた銅板に施された金メッキ(金銅装)が一部に残存している。

ヤマト王権との関連性

これらの甲冑片は、1970年の沖ノ島発掘調査で出土した国宝の冑片と共通する文様を有していることから、本来は一組の金銅装甲冑の部品であり、冑と短甲がセットで奉献されたと推測される。金銅装の甲冑は、これまでに大山古墳(仁徳天皇陵古墳、堺市)の副葬品など、わずか4例しか確認されていない。今回の発見は、5世紀中ごろ(古墳時代中期)のもので、ヤマト王権の中枢で製作されたと見られている。

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西谷正・九州大学名誉教授(東アジア考古学)は、「仁徳天皇陵と共通する甲冑の実物が発見されたことは、沖ノ島の祭祀が国家的なものであることを補強する重要な発見である。これは東アジアの国際交流における航海安全を祈る祭祀を象徴するものであり、極めて貴重である」と評価している。

今後の公開予定

発見された甲冑片は、7月15日から8月30日までの期間、宗像大社神宝館で一般公開される予定である。この機会に、古代日本の祭祀とヤマト王権の実像に触れることができる貴重な展示となるだろう。

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