77歳画家・豊福保夫さん個展、人との出会いから生まれた約50点を展示
77歳画家・豊福保夫さん個展、人との出会いから生まれた作品群 (12.02.2026)

77歳画家・豊福保夫さんが個展を開催、人との出会いから生まれた作品約50点を展示

基山町の画家で、絵画サークルを主宰する豊福保夫さん(77)が、自らの作品を紹介する個展をみやき町のギャラリー「風の館」で開いています。豊福さんは「芸術は人と人との関わりから生まれる」と語り、青年期から最近まで描いた約50点の作品が会場を彩っています。展示は15日まで続き、観覧は無料です。

美術への情熱と指導者としての歩み

豊福さんは基山町の出身で、鳥栖工高の美術部に所属し、卒業後は働きながら絵画を学びました。現在は複数の絵画サークルで生徒を指導する傍ら、自らも筆を握り続け、数多くの作品を生み出しています。子どもの頃は美術の授業についていけず、コンプレックスを感じていたという豊福さんですが、「分からなかったことが分かるようになるのが楽しくて、ずっと描き続けてきた」と振り返ります。

多彩な作品群と心に響くエピソード

個展の会場には、人物や風景、静物を描いた油彩画や水彩画、デッサンが並んでいます。18歳の頃の作品「七輪工場・田代」は、芸術仲間とともに出入りしていた陶芸家の窯元から見た現在のJR田代駅(鳥栖市)付近の風景を描いたもので、若き日の情熱が感じられます。

近年の作品「赤いドレス」は、椅子に腰掛けて脚を組む女性の優雅さが際立つ一枚です。豊福さんは、早世した姪の顔を思い浮かべながら描いたといい、「頭の隅で生きている姪。この年代になればこんな顔形か?と…」という一文を添えています。この作品には、家族への思いや人生の深みが込められています。

来場者へのメッセージと展示詳細

豊福さんは「色々な人たちに出会い、育てられてきた中で生み出した作品を見てほしい」と来場者に呼びかけています。展示は午前10時から午後5時まで(最終日は午後3時まで)で、観覧無料です。また、来場者の中から抽選で5人に小作品が贈られる企画も実施されています。

この個展は、豊福さんの長年にわたる創作活動の集大成であり、地域の文化活動としても注目されています。多くの方々が足を運び、人との出会いから生まれた芸術の魅力に触れる機会となるでしょう。