37年前のホームランボール、紙袋にスポリ 龍雲寺住職が竜の再起願う「雑念捨てて」
37年前のホームランボール紙袋に 龍雲寺住職が竜再起願う

静岡県浜松市中央区の龍雲寺住職、木宮行志さん(48)は37年前、プロ野球中日戦で宇野勝選手のホームランボールを手にし、サインをもらった。今も熱心なドラゴンズファンとして、低迷するチームに「雑念を捨て、目の前のプレーに集中を」とエールを送る。

紙袋にスポリと入った運命の一球

1989年6月11日、浜松球場で行われた広島との公式戦。四回、宇野選手が放った大飛球が右翼席へ。一度弾んだ後、木宮さん一家が弁当を保管していた紙袋にスポリと収まった。幸運に恵まれた木宮さんは喜び勇んでボールを持ち帰った。

宇野選手との再会

翌月21日、再び浜松球場で公式戦があり、木宮さんは宇野選手にサインを求めるため早くからチームの到着を待った。宇野選手がバスから降りたが、声をかけても通り過ぎてしまった。しかし、諦めて球場外で遊んでいたところ、見知らぬ男性に「宇野選手が君を呼んでるよ」と声をかけられる。その男性は中日スポーツの記者で、宇野選手に頼まれて木宮さんを探していたという。

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球場に案内されると、宇野選手が「君がホームランボールの子か」と待っていた。成績を暗記するほどの憧れの選手が、自分のためにサインを書いてくれた。木宮さんは「うわあ、すごいことだなと感動した」と振り返る。後に、宇野選手が球場入りの際、混雑を避けるためにサインを控えていたことも分かった。この対面は中日スポーツの紙面で報じられた。

親子で楽しむ野球観戦

木宮さんには中学2年の息子、亜門さん(13)がいる。父に負けず野球好きで、ヤクルトのスラッガー村上宗隆選手(現シカゴ・ホワイトソックス)に魅せられ、ヤクルトファンになった。木宮さんもかつて、強打者の落合博満選手の中日入団をきっかけにファンになった。昭和と令和の三冠王に夢中になった親子は、神宮球場でヤクルト対中日戦を何度も観戦し、勝ち負けを楽しんでいる。

低迷する中日へのエール

今季の中日は最下位に沈む。木宮さんは「雑念を捨て、目の前のプレーに集中すること」が浮上の鍵と見る。「みんな素晴らしい能力を持っている。心技体の心を鍛えれば、おのずと結果も付いてくる」と信じ、「龍は仏教の守り神。打ちたい、勝ちたいという欲を捨て、笑顔で楽しくプレーしてほしい」と願う。

7日には、思い出の浜松球場でファーム公式戦の中日対巨人戦がある。鍛錬を続ける若い竜たちには「たくさん失敗して、そこから学んでほしい」と期待を込めた。

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