カーリング女子、侍ジャパン流メンタルで逆転勝利 強豪スイスを破り初白星
カーリング女子、侍ジャパン流メンタルでスイス破り初勝利

カーリング女子日本代表、侍ジャパン流メンタルで強豪スイスを撃破

2026年ミラノ・コルティナオリンピックのカーリング女子1次リーグが14日に行われ、日本代表(フォルティウス)は強豪スイスを7-5で破り、今大会初勝利を挙げた。この試合は逆転劇で幕を閉じ、日本チームの粘り強いプレーが光った。

第7エンドの逆転と第8エンドの決定的プレー

試合は終盤まで接戦が続いたが、日本は第7エンドに2点を奪い、スコアを逆転。その後、1点リードで迎えた第8エンドでは、先攻の日本がスキップの吉村紗也香選手の活躍で流れを決定づけた。吉村選手は最終投で、相手の二つの石をはじき出す見事なダブルテイクアウトを決め、相手にプレッシャーをかけることに成功。このプレーにより、日本はスチール(相手のエンドで得点すること)を達成し、試合の主導権を握った。

試合後、吉村選手は両手を突き上げて喜びを表現。「ショットが決まらなくても、次どうするかに集中しようとみんなで話していた」と語り、チーム全体が目の前の一投に集中していたことを明かした。この姿勢が、逆転勝利につながった要因の一つとなった。

侍ジャパンヘッドコーチから授かった合言葉「前後際断」

日本チームには、大切にしてきた言葉がある。それは「前後際断」という合言葉で、過去や未来にとらわれず、今できることを最善に尽くすという意味を持つ。この言葉は、チームのメンタルコーチを務める白井一幸氏から授けられたものだ。白井氏は野球の日本代表「侍ジャパン」のヘッドコーチとして、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)優勝を経験しており、そのノウハウをカーリングチームにも活かしている。

「前後際断」の教えにより、選手たちは意識を変え、どんな局面でも今できる最善のショットに集中するよう成長を遂げた。しかし、今大会の最初の2試合では、思い通りにショットが決まらず、「なぜ決まらないのか」と悩んでしまう場面もあったという。吉村選手は、前日に全員で今の考えや思いを正直に話し合い、自分たちが「前後際断」を実践できていないことに気づいたと振り返る。

本来の姿を取り戻し、今後の展望

この反省を踏まえ、チームは本来の集中力を取り戻し、スイス戦での勝利をつかんだ。初勝利を手にした日本代表は、この勢いを維持し、1試合ずつ目の前の試合に集中していく方針だ。今後のリーグ戦でも、侍ジャパン流のメンタル術がさらなる活躍の鍵となりそうだ。

今回の勝利は、単なるスコア上の逆転だけでなく、メンタル面での成長とチームワークの強化を示すものとして、今大会における日本カーリング界の期待を高める結果となった。