シャイドロフが望外の金メダル!SP5位からの大逆転劇でフィギュア男子頂点に
2026年2月14日、ミラノ・コルティナオリンピックのフィギュアスケート男子シングルで、カザフスタンのイリア・シャイドロフ選手(21歳)がショートプログラム(SP)5位という不利な状況から驚異的な逆転勝利を収め、金メダルを獲得しました。
表彰台の頂点に立ったシャイドロフ選手は、「どう気持ちを表現していいのか分からない。信じられない」と驚きを隠せず、感激の涙を流しました。この勝利は、まさに望外の栄光となったのです。
圧倒的な技術点が勝因 世界初のジャンプ連続技も成功
シャイドロフ選手の逆転劇の鍵となったのは、他を圧倒した技術点でした。フリースケーティングでは、昨年世界で初めて成功させた3回転半―オイラー―4回転サルコーという3連続ジャンプを含め、4種類の異なる4回転ジャンプを計5度着氷させるという、驚異的なパフォーマンスを披露しました。
この高度な技術は、元選手である父からの手ほどきと、羽生結弦選手への憧れを原動力に磨き上げられたものです。シャイドロフ選手は、幼少期から父の指導を受け、世界のトップスケーターたちの演技を研究しながら成長してきました。
カザフスタン勢として3大会ぶりの表彰台 デニス・テン選手の遺志を継ぐ
この金メダルは、カザフスタンのフィギュアスケート選手として、2018年に刺殺されて亡くなったデニス・テン選手以来、実に3大会ぶり2度目のオリンピック表彰台獲得となります。シャイドロフ選手は、先輩であるテン選手の遺志を胸に、この歴史的な勝利を飾りました。
競技後のインタビューでは、「デニスは常に私の心の中にいます。このメダルは彼への敬意の表れです」と語り、勝利の喜びとともに、先輩への思いをにじませました。
大会の注目を集めた逆転劇 今後のフィギュア界に新たな風
今回のシャイドロフ選手の勝利は、ミラノ・コルティナ五輪における最大のサプライズの一つとして、世界中のファンから熱い注目を集めています。SPで5位と出遅れながらも、フリーで完璧な演技を見せつけた逆転劇は、フィギュアスケートの醍醐味を存分に伝えるものとなりました。
この結果は、フィギュア界に新たなスターが誕生したことを示しており、今後の国際大会での活躍が大いに期待されます。シャイドロフ選手の金メダルは、技術と精神力の勝利として、スポーツ史に刻まれることでしょう。