鎌倉市が教師の移動効率化に電動トゥクトゥクを導入
神奈川県鎌倉市は、訪問型の通級指導教室において、担当教師の移動手段として側車付き軽二輪車「トゥクトゥク」を活用する新たな取り組みを開始しました。市教育委員会は2026年4月3日、電動トゥクトゥクのレンタル事業を展開する企業「eMoBi」(東京都中央区)と連携協定を締結し、車両2台の無償貸与を受けることを決定しました。
公用車不足の課題を解消
鎌倉市では、昨年度から指導支援の専門性を持つ教師4人を大船中学校に配置し、他の市立中学校8校を巡回する通級指導教室を実施しています。しかし、学校には公用車がなく、教師たちは多くの教材を抱えながら公共交通機関を利用して移動しなければならず、時間と労力の面で大きな課題に直面していました。
今回の協定は、市内で電動トゥクトゥクのレンタル事業を展開するeMoBi社からの申し出により実現しました。同社は地域貢献の一環として、無償での車両貸与を提案し、市側もこれを受け入れました。
電動トゥクトゥクの特徴と運用計画
貸与される電動トゥクトゥクは3人乗りで、普通免許での運転が可能です。最高速度は時速50キロ、1回の充電で約45~50キロの走行が可能とされています。車両には前方に「トゥクトゥク先生」と書かれたステッカーを貼り、教師の移動を支援することを明確に示す計画です。
この導入により、教師の移動時間が短縮され、教育指導に注力できる環境が整うことが期待されています。鎌倉市の高橋洋平教育長は、「移動の効率化が進み、教師がより質の高い指導を提供できるようになるでしょう」と述べ、期待を寄せています。
地域連携とキャリア教育への貢献
協定には、スタートアップ企業であるeMoBi社が小中学生のキャリア教育に協力することも盛り込まれています。同社の石川達基社長は、「教師の移動課題を解決したいという思いから提案しました。地域社会に貢献できる機会を大切にしていきます」と語り、地域密着型の取り組みを強調しました。
このプロジェクトは、公用車不足という具体的な問題を、地元企業との連携を通じて解決する好事例として注目されています。今後、他の自治体にも同様の取り組みが広がる可能性が期待されます。



