日本で学ぶ外国人留学生の数が2025年度に初めて40万人を超え、過去最多を記録した。政府が2023年度に策定した「2033年までに40万人(大学などで38万人、高校2万人)」という目標を、早くも達成する形となった。
留学生の内訳と増加要因
日本学生支援機構(JASSO)が2025年5月時点で実施した調査結果を、文部科学省が29日に公表した。総数は40万8069人で、前年度比7万1361人の増加。内訳は、大学が15万6593人(同7692人増)、専修学校が10万6829人(同3万427人増)、日本語教育機関が14万174人(同2万933人増)、その他が4473人(同309人増)となっている。
文科省によると、特にネパールやミャンマーからの留学生が専修学校や日本語教育機関で大幅に増加しているという。これらの国々からの留学生は、日本の専門技術や日本語習得を目的に来日するケースが多いとみられる。
日本人留学生は伸び悩み
一方、文科省は日本人の海外留学者数も同時に公表した。2024年度のJASSO調査では、大学間交流など中短期的な留学が9万1054人。2023年のユネスコ統計では、海外大学への進学など長期的な留学が5万139人だった。政府は2033年までに日本人留学生50万人(大学などで38万人、高校12万人)の目標を掲げているが、現状は大きく下回っている。
中短期の留学では、行き先として米国やカナダが減少する一方、フィリピンや中国、タイなどが増加。留学期間は1カ月未満の短期が増え、それ以外の期間は減少した。文科省は、背景に円安や物価高の影響があると分析している。
今後の展望
外国人留学生の増加は、日本の国際化や人手不足の緩和に寄与する一方、受け入れ環境の整備が課題となる。また、日本人留学生の減少は、若者の海外留学に対する関心の低下や経済的負担の増大が要因とされ、政府の目標達成にはさらなる対策が必要とされる。



