静岡・駿河湾フェリー、廃止危機で運賃改定へ 子ども無料化で活路
静岡・駿河湾フェリー、廃止危機で運賃改定へ

静岡・駿河湾フェリー、存廃の岐路に 運賃改定で利用者増を狙う

静岡市清水区と伊豆市土肥港を結ぶ駿河湾フェリーが、5月1日から運賃を改定する。利用者減少による廃止の危機を背景に、家族連れやペット同伴の観光客を取り込む戦略だ。鈴木康友知事は9月にも「存廃の判断をする」と表明しており、半年間が正念場となる。

運賃改定の詳細:子ども無料、大人は値上げ

新料金では、小人(小学生)をこれまでの千円から無料とする一方、大人(中学生以上)は千円値上げして3千円に。車両1台(運転手1人含む)も千円値上げし5千円となる。例えば、大人2人と小人2人が車1台で利用する場合、合計8千円で従来と同じ負担だが、小人が3人以上なら割安になる。同社は学校行事などで子どもに乗船してもらい、親子での利用拡大を期待する。

ペットツーリズムに対応:新エリアで記念撮影も

伊豆半島では愛犬と宿泊できる旅館が増加しており、ペット連れ観光が盛んだ。フェリーではこれまでもデッキ両側を「ペットコーナー」として開放していたが、5月からは船尾の甲板一部エリアでケージから出して記念撮影が可能になる。犬や猫の料金は1匹千円に設定。毎月11日は500円で乗船できる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

団体料金も見直し:10月から値上げ

10月1日からは15人以上の団体料金も改定予定で、大人は1800円から2700円に値上げ、小人は900円から無料となる。

背景:利用者減少と赤字経営

駿河湾フェリーは片道90分で1日3往復。2002年から民間企業が運営していたが、赤字が続き撤退。2019年から県と周辺3市3町が負担金を拠出する体制となった。2025年度の利用者は4万8769人で、前年度比44%減の過去最少。新型コロナ禍の時期も下回る。黒字は2022年度のみで、他の年度は4~6千万円の赤字が続く。

ふじさん駿河湾フェリーの山本東理事長は「この航路は今しか乗れない可能性がある貴重な地域資源。早めにもう一度乗ってほしい」と危機感を訴える。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ