岩手県大槌町で発生した山林火災は、発生から3日となった24日も火の勢いが止まらず、鎮火の見通しが立っていない。住宅地への延焼を防ごうと消防が最前線で活動を続けているが、予断を許さない状況が続いている。
消火活動の難航
大槌町安渡地区では24日午前8時45分ごろ、住宅地から約100メートル離れた山の斜面で火の手が上がった。駆けつけた消防隊員らは約1時間かけて火を消し止め、ホースを片付けて次の現場へと急いだ。しかしその2時間半後、同じ斜面から再び煙が立ち上った。火の勢いは増しており、山に設置されたフェンスに燃え移った。現場に居合わせた40代の男性は「これまでも何度か消防の人が来ていたが、全てを食い止めるのは難しいのか」と話した。
各地で見られる「一進一退」
こうした「一進一退」の状況は各地で見られた。安渡地区に隣接する赤浜地区でもこの日、斜面に立つ住宅の裏手まで火が迫った。前日の23日にも消防が出動し、いったんは火を鎮圧した場所だったが、風によってくすぶっていた火の勢いが再び強まったという。住民の男性は「消防の手が足りないようだ」と述べ、自らホースで消火を試みる場面もあった。
地震・火災で避難、重なるストレス
今回の山林火災に加え、地域では地震による避難もあり、住民のストレスが蓄積している。支援団体による声かけやストレッチなどの心のケア活動も行われている。
消防は地上からの消火活動に加え、ヘリコプターによる空中消火も実施しているが、強風や地形の影響で思うように効果が上がっていない。鎮火のめどは立っておらず、今後の気象条件によってはさらに延焼が拡大する恐れもある。



