川崎警察署は、接客中の積極的な声かけによって特殊詐欺の被害を未然に防いだとして、コンビニエンスストアの店員である遊佐裕太さん(34歳、川崎市在住)に感謝状を授与しました。遊佐さんは長年にわたり警察官を志望しており、今回の功績を機に「警察官の仕事への憧れが一層強まった」と語っています。
詐欺の手口と店員の機転
警察署の発表によると、遊佐さんは4月17日の夕方、勤務先の「セブン-イレブン川崎駅東口店」のレジで、市内に住む60代の男性客が3000円分の電子マネーを購入しようとした際に対応しました。その時、男性のスマートフォンに表示された画面に違和感を覚えたといいます。
スマートフォンには、数十億円の贈与を受けられると謳う「サポート詐欺」と見られるショートメッセージが届いていました。男性に事情を尋ねると、「他の人も支払っているので自分も支払いたい」と話し、焦った様子で話の辻褄も合わなかったため、遊佐さんは他の店員に110番通報を依頼しました。
警察官を志すきっかけ
遊佐さんは宮城県出身で、大学生の時に東日本大震災で被災しました。その際、治安を守るためにパトロールする警察官の姿を見て、警察官を志すようになったそうです。今回の対応について、遊佐さんは「男性客から満面の笑みでお礼を言われました。一歩踏み込んで積極的に対応できた」と胸を張っています。
川崎署の取り組み
川崎署では、特殊詐欺防止のため、金融機関やコンビニエンスストアと連携し、高額出金や電子マネー購入時の声かけを強化しています。今回のケースはその成果の一つであり、署は「今後も地域の協力を得て、被害防止に努めたい」としています。
遊佐さんのような店員の機転により、高齢者の被害が防がれた事例は全国でも増えており、警察は引き続き注意を呼びかけています。



