目黒川や神田川に「レベル4」警報、なぜ急に?都市河川の防災の仕組みと対策
目黒川や神田川に「レベル4」警報、なぜ急に?都市河川の防災

台風6号が接近した6月3日朝、東京都内を流れる目黒川や神田川など複数の河川に「レベル4氾濫危険警報」が相次いで発表された。レベル4は5段階中2番目に危険度が高く、自治体が避難指示を出す目安となる。大雨シーズンに入ると、こうした警報が頻繁に発表される可能性があるという。都市河川の防災の仕組みや、住民がどう対応すべきかを詳しく解説する。

なぜ「レベル4」が突然発表されたのか

3日午前7時過ぎから、杉並区を流れる善福寺川、世田谷区や三鷹市などを流れる野川と仙川、目黒区と品川区を流れる目黒川、文京区などを流れる神田川にレベル4が出された。3日午前の3時間降水量は、千代田区で105.0ミリ、練馬区で79.0ミリと、6月の観測史上最高を記録。短時間に大量の雨が降り、川の水位が急上昇したことが原因だ。

レベル4とレベル5の違い

国土交通省によると、レベル4は「川からいつ水があふれ出してもおかしくない危険な状況」、レベル5は「すでに川から水があふれて、付近の住宅地などに押し寄せている、またはそれが切迫している」ことを伝える情報。過去の洪水事例などから、川の観測所ごとにレベルの判断基準となる水位が定められており、気象庁と国交省、都道府県が実況と予測の水位を組み合わせて発表する。

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都市河川の特徴と警報の運用

東京都によると、都心部でビルや住宅地の間を流れる川は、堤防や河川敷があり断面が階段状の川と違い、垂直な壁に囲まれているため「川幅が限られ、一律で水位が上がりやすい」という特徴がある。また、短時間で水位が上がることを踏まえ、レベル4以上を発表する運用にしており、レベル1~3を見聞きすることはない。

調節池の役割

ただ都は、水位が上がってもすぐに氾濫するわけではない。都市河川では、洪水を防ぐために「調節池」が設置されている。調節池は、川の水を一時的に貯めて流量を調整する施設で、都内には大小様々な調節池が整備されている。例えば、神田川には「神田川調節池」があり、最大で約12万トンの水を貯めることができる。これにより、大雨時の水位上昇を抑え、氾濫リスクを低減している。

住民が取るべき行動

レベル4が発表されたら、自治体から避難指示が出る前に、自主的に安全な場所へ避難することが重要だ。特に、川の近くに住む人は、事前にハザードマップで自宅の危険度を確認し、避難経路や避難場所を把握しておく必要がある。また、テレビやインターネットの防災情報をこまめにチェックし、水位の変化に注意を払うことが求められる。大雨シーズンはこれから本番を迎える。都市河川の特性を理解し、適切な備えをしておこう。

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