厚生労働省は3日、2025年の人口動態統計(概数)を公表した。昨年1年間に国内で生まれた日本人の子ども(出生数)は67万1236人となり、1899年の統計開始以降、過去最少を10年連続で更新した。1人の女性が生涯に産む子どもの数を示す「合計特殊出生率」も過去最低の1.14で、前年より0.01ポイント低下した。
出生数の減少傾向
出生数は前年から1万4937人減少し、減少率は2.2%だった。2022~24年の減少率は5%台で推移しており、減少の勢いはやや緩やかになった。しかし、少子化は国の想定より約15年早いペースで進行している。国立社会保障・人口問題研究所が2023年に公表した将来推計(中位推計)では、67万人台に達するのは2040年と予測していた。
合計特殊出生率の推移
合計特殊出生率は、2015年に1.45まで持ち直したが、その後は10年連続で低下している。都道府県別では、2024年は横ばいだった福井を除く46都道府県で前年より低下したが、今回は13県で上昇した。最も低い東京都は過去最低の0.96となり、3年連続で1を割り込んだ。
婚姻・離婚の動向
婚姻件数は48万9119組で、前年比4027組増加した。2年連続の増加だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で2023年に50万組を90年ぶりに下回ったまま、コロナ禍前の水準に戻っていない。離婚件数は前年比6836組減の17万9068組だった。
初婚年齢と晩産化
初婚時の平均年齢は夫が31.0歳、妻が29.7歳。ともに前年から0.1歳低下したが、第1子出生時の母親の平均年齢は過去最高タイの31.0歳で、「晩産化」の傾向は変わっていない。
死亡数の減少
死亡数は前年比1万5889人減の158万9489人で、5年ぶりに減少に転じた。新型コロナウイルスによる死者が減少したことが影響したとみられる。



