愛知県豊田市に所在するトヨタ自動車系の大手ばねメーカー「中央発条」藤岡工場で2025年3月に発生した爆発事故について、豊田警察署は24日、業務上過失致死の疑いで製造部の男性班長(40代)と製造ラインの男性点検者2人(いずれも40代)の計3人を書類送検した。
事故の概要と影響
事故は2025年3月6日朝に発生。第3工場内の集じん機が爆発し、近くで機械の修理作業中だった男性従業員(当時40歳)が死亡した。この爆発により、同社のばね供給が一時的に滞り、トヨタ自動車やダイハツ工業、スズキの完成車生産に影響が及んだ。
書類送検の経緯
豊田署は、事故原因の調査を進め、安全確認の不徹底や作業手順の不備が死亡事故につながったと判断。製造部の班長は作業現場の安全管理責任者として、点検者2人は集じん機の点検業務を担当していたとして、業務上過失致死の疑いで書類送検した。同署は今後、送検された3人の処分を検察に委ねる方針。
中央発条はトヨタグループの一員として、自動車用ばねの製造で高いシェアを誇る。今回の事故を受け、同社は再発防止策として工場内の安全点検を強化するとともに、全従業員に対する安全教育を実施している。地元・豊田市では、産業事故の防止に向けた取り組みが改めて注目されている。



