紀の川水系給水制限、29日午後1時に解除へ 大滝ダム貯水率回復
紀の川水系給水制限、29日午後1時に解除へ

奈良県広域水道企業団は28日、紀の川(吉野川)水系の大滝ダム(川上村)の貯水率が改善したとして、3月末から実施してきた給水制限を29日午後1時に解除すると発表した。記録的な少雨によりダムの貯水率が低下していた問題で、国や県などで構成される「紀の川渇水連絡会」が取水制限を同日時に解除する決定を受けた措置である。

貯水率の推移と制限の経緯

大滝ダムでは、貯水率が大幅に低下したことから2月26日に取水制限を開始。3月には過去最低の5%台まで落ち込み、3月31日には制限が強化されていた。これに伴い、同企業団では24市町村で給水量を7%削減するなど、節水協力を呼びかけていた。

しかし、4月のまとまった降雨により状況は改善。今月28日午前9時時点で貯水率は27.4%まで回復した。これにより、取水制限の解除が決定され、企業団も給水制限の解除に踏み切った。

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渇水対策本部の廃止と今後の見通し

給水制限の解除に伴い、企業団の渇水対策本部は5月29日に廃止される。同本部の能登隆統括部長は「節水の協力により県民生活や事業活動への影響が回避できた。引き続き貯水率などの動向は注視していきたい」と述べ、今後の監視を続ける方針を示した。

今回の給水制限は約2カ月にわたり、地域住民や事業者に節水の重要性を再認識させる出来事となった。関係機関は引き続き、水資源の安定供給に向けた取り組みを進める。

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