「米軍に強烈な憧れ」弁護側が動機説明 米軍基地侵入の元商社員公判
「米軍に強烈な憧れ」弁護側が動機説明 元商社員公判

米軍基地侵入事件、元商社員の初公判

米海軍横須賀基地に偽造IDで侵入したとして、日米地位協定違反などの罪に問われた住友商事元社員、水野圭隆被告(46)の初公判が13日、横浜地裁で開かれた。水野被告は起訴内容を認め、検察側は懲役10カ月を求刑し、即日結審した。

検察側の主張

検察側は、被告が常習的に基地に侵入し、日米の安保関係に「少なからず影響を及ぼすことは明らかで、結果は重大」と指摘。2025年10月から11月にかけて、偽造IDを使って米軍関係者を装い、横須賀基地に2回侵入したほか、警視庁赤坂署の警察官に同じ偽造IDを提示したとされる。

弁護側の主張

弁護側は、被告の動機は幼少期からの米軍への「強烈な憧れ」であり、悪質性は低いと主張。また、米軍側の管理態勢もずさんだったと指摘し、執行猶予付きの判決を求めた。

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被告の供述

被告人質問で、被告は小中学生の頃、毎夏基地内の米兵家庭にホームステイし、米軍に憧れたと説明。学生時代に米陸軍入隊を目指し、幹部候補生プログラムを5年間受講したが、9.11テロの影響で市民権取得が困難になり断念したという。偽造ID入手後は「中に入りたい気持ちがリスクに勝った」と述べ、今後は基地に近づかないと約束した。

事件の背景

被告は2021年ごろからネットで偽造IDを購入し、横須賀など複数の米軍施設に約30回侵入。基地内の飲食店や宿泊施設、レンタカーを利用したほか、妻やペットと共に侵入したこともあったという。検察側は常習性を強調している。

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