広島・江田島市に産婦人科新設、月3日診療で女性の健康を支援
江田島市に産婦人科新設、月3日診療で女性健康支援

広島県江田島市能美町の「島の病院おおたに」は6月10日、産婦人科を新設する。現在、市内には産婦人科がなく、女性特有の健康問題に悩む市民は島外の病院に通わなければならなかった。分娩は行わないが、身近な受診先として期待が寄せられている。

産婦人科新設の背景

市によると、戦後は島内に産婦人科があったことが確認されているが、いつ消滅したかは記録に残っていない。2004年に4町が合併して市となって以降、産婦人科が設置されたことはなかった。市は、船や車で島外へ出る市民の負担を軽減するため、近年、島内の医療機関に産婦人科設置を打診。今年3月に「島の病院おおたに」が応じた。

診療体制と内容

産婦人科は第2・第4水曜日と第3土曜日の午前に、2人の医師が診療にあたる。月経不順や更年期症状など婦人科全般の診療に加え、子宮けいがん検診も実施。昨年の市内出生数は45人と減少傾向にあるため、分娩は行わない。

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大谷まり院長(55)は「すでに乳腺外科と泌尿器科があり、産婦人科も設置したいと考えていた。若い人から高齢者まで、生理不順や更年期障害などで悩む人がおり、診療を受けられることは島の女性にとって心強い」と語る。

医師の思い

第2・第4水曜日を担当するのは、廿日市市の「かとうレディースクリニック」副院長、加藤俊平医師(40)。大学卒業後の初期研修で、同院の前身病院で地域医療を経験。以来、江田島市に産婦人科医がいないことを気にかけていた。今年1月に大谷院長と面談し、非常勤勤務が決まった。「島内には、広島市や呉市へ行くのをためらい、不調を我慢している患者さんがいる。地域の力になりたい」と意気込む。

第3土曜日は兵庫県から来島する木内千暁医師(65)が診察。「身近な産婦人科医として診療したい」と抱負を述べている。

市の支援

市は同院に月額15万円を補助。山田浩之福祉保健部長は「市民の健康増進に大きく寄与する。ありがたい」と感謝している。

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