台北市は11日、市内全域を対象にネズミ一掃作戦を開始した。台湾では今年1月、ハンタウイルス感染者の死亡が確認されており、現地メディアによると約25年ぶりの死者となった。当局は感染者数が近年と比べて特に多いわけではないと説明しているが、インターネット上でネズミの目撃動画が拡散され、市民の不安が高まったため、対応を迫られる形となった。
ハンタウイルス感染の現状
台湾では2017年以降、計45例のハンタウイルス感染者が確認されている。大西洋を航行するクルーズ船での集団感染の疑いが報じられる以前から、市民はネズミを通じた感染を恐れてきた。今年1月には台北市の70代男性が死亡し、3月には今年2例目の患者が確認された。
SNSで拡散されたネズミの動画
交流サイト(SNS)では4月下旬以降、台北市中心部の市場付近で撮影されたとされるネズミの動画が広まった。この動画が市民の不安をさらにあおり、市に迅速な対応を求める声が強まった。
台北市の対策
台北市は今月8日に中心部の市場周辺や路地裏の消毒作業を実施し、11日には対象を市内全域に拡大した。蒋万安市長は「感染が拡大しているわけではなく、過度に恐れる必要はない。しかし、ネズミを根絶させることは必要だ」と述べ、市民に冷静な対応を呼びかけている。
市は今後も継続的に消毒や駆除作業を行い、市民の安全を確保する方針だ。



