熊本県八代市の新庁舎建設工事を巡る汚職事件で、同市市議と共にあっせん収賄容疑で逮捕された園川忠助容疑者(61)が代表取締役を務める建設会社が、元請けの前田建設工業(東京)から計約5億8千万円分の下請け工事を受注していたことが9日、明らかになった。捜査関係者によると、園川容疑者が前田側に工事情報を伝え、市議を紹介するなど事件の仲介役を担ったとみられ、警視庁と熊本県警の合同捜査本部が経緯を詳しく調べている。
受注額は約5億8千万円
2022年と23年に県に提出された工事経歴書によると、園川容疑者の会社「園川組」(八代市)は、庁舎の建設工事約4億9200万円分と外構工事約8800万円分を計上。いずれも前田建設工業の下請けだった。この受注額は合計で約5億8千万円に上る。
仲介役としての役割
捜査関係者によると、園川容疑者は2016年ごろ、熊本地震で被災した市庁舎の建て替え工事案が浮上していることを前田建設工業の九州支店長に伝達。さらに、市に影響力を持つ市議として成松由紀夫容疑者(54)を紹介したという。これにより、一連の市側への働きかけが始まったとみられる。
合同捜査本部は、園川容疑者が元請けと市議の間に立ち、工事受注を有利に進めるための情報提供や人脈活用を行った可能性が高いとみて、事件の全容解明を進めている。



