札幌の閉園動物園運営会社が略式起訴 市街化調整区域で無許可建設と河川占用
札幌区検察庁は4月21日までに、昨年9月末に閉園した民間動物園「ノースサファリサッポロ」の運営会社「サクセス観光」と、同社の星野和生前代表(58歳)を略式起訴した。起訴日は4月20日付となっている。
無許可建設と河川占用の容疑
起訴状によると、両被告は札幌市の許可を得ずに、2023年11月から2024年4月にかけて、市街化調整区域に獣舎や宿泊施設として使用する鉄骨製平屋2棟を建設した。さらに、2006年8月から2025年3月までの長期にわたり、河川から動物園内に水を引き、水生生物の飼育に利用する形で河川を占用したとされる。
これらの行為は、都市計画法、建築基準法、および札幌市普通河川管理条例に違反した罪に問われている。
一部容疑は不起訴処分に
一方、札幌地方検察庁は同日、北海道警察が書類送検した他の容疑については不起訴処分とした。不起訴となったのは以下の容疑である。
- 国土利用計画法違反
- 浄化槽法違反
- 動物愛護法違反
- 建物3棟に関する都市計画法および建築基準法違反
地検は「法令の趣旨、事案の軽重、犯行様態などを総合的に踏まえた判断」と説明している。
開園前から続く行政指導
ノースサファリサッポロは2005年7月に開園したが、札幌市は開園前年の2004年10月に、すでに無許可での建設が進められていることを確認。その後、行政指導を繰り返していた経緯がある。今回の略式起訴は、こうした長年にわたる問題が司法の場に持ち込まれた形だ。
動物園は昨年9月末をもって閉園しており、現在は運営を終了している。今回の処分は、閉園後の対応として注目される事例となっている。



