福岡県議会の海外視察報告書で無断使用「コピペなら意味ない」と専門家指摘
福岡県議会の海外視察報告書で無断使用 「コピペなら意味ない」

福岡県議会がホームページに掲載した海外視察の報告書で、外部機関の文書を無断で使用していたことが明らかになった。視察内容の透明性が問題視される中、県議会は議会改革の一環として4月に初めて報告書を公開したが、その内容に疑義が生じている。

無断使用の実態

県議会事務局によると、無断使用が確認されたのは、2025年8月の中国訪問に関する報告書とともに公開された参考資料である。この資料では、訪問先の一つである「農業農村部畜牧獣医局」の説明が、国際協力機構(JICA)が公開している報告書の記述と極めて類似していた。また、「国家疾病予防制御局」に関する説明と写真も、公益財団法人ライフサイエンス振興財団理事長の林幸秀氏が運営するサイト「中国の科学技術」の内容とほぼ一致していた。いずれの引用元も明記されていなかった。

関係機関の反応

JICAは「福岡県議会から転載許諾などの連絡があった記録はない」とコメント。引用されたとみられるのは1999年に公開された報告書で、「既に中国向けのODA(政府開発援助)を実施していないため、現在の組織体制については把握していない」としている。林氏も、議会事務局から利用可否の問い合わせはなかったと述べた。

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県議会の対応

県議会事務局は「不適切な行為だった」と認め、再発防止策を検討するとしている。しかし、専門家は「税金を使って県民の代理として行く海外視察でありながら、有益な情報を開示しようとする姿勢が欠けている」と指摘。視察の目的や意見交換の概要などが不透明な点も問題視されている。

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