川崎市教育委員会は3日、市の公式ウェブサイトに掲載していた教育委員会会議の資料について、個人情報を隠すための黒塗り処理に不備があり、個人情報が判読可能な状態だったと明らかにした。情報漏えいによる具体的な被害は、現時点では確認されていないとしている。
不備の概要
市教委庶務課によると、不備があったのは2013年度から2025年度までに教育委員会会議で取り扱われた請願や陳情、文化財の指定などに関する資料64件。これらの資料では、請願や陳情の提出者や署名者、市文化財の指定申請者ら計71人分の氏名や住所、電話番号などが黒塗りされていたが、特定の操作を行うことで個人情報を読み取ることが可能だったという。
発覚の経緯
問題が発覚したのは、今年3月に開催された会議の資料について、4月に市政全般の問い合わせ窓口「サンキューコールかわさき」に「個人情報が判読できる」との指摘が寄せられたことによる。これを受けて市教委が調査した結果、複数の資料で同様の不備が確認された。
市教委の対応
市教委庶務課は「担当職員の加工処理に関する認識が不十分だった」と説明し、黒塗りを解除できない処理を施した上で、改めて資料をウェブサイトに再掲載した。再発防止策として、職員への研修強化やチェック体制の見直しを図るとしている。
今回の不備は、個人情報保護の観点から重大な問題であり、市教委は関係者への謝罪と再発防止に努める方針だ。



