飛び降り予兆をAIが検知、全国40施設で導入
ビル屋上や駅のホームに設置された防犯カメラの映像を人工知能(AI)で解析し、飛び降りの予兆がある人を救う仕組みが、全国約40の駅や商業施設に導入されていることが1日、分かった。映像解析を手がけるAI企業「アジラ」(東京)がシステムを提供。飛び降り自殺を試みようとした少なくとも2人の命を助けるきっかけになったという。
行動認識AIの仕組み
アジラは、カメラの映像を解析して人の関節の位置からどのような状態なのかを把握する「行動認識AI」を開発した。このAIは、ホームの端を何度も行き来したり、手すりの近くで長時間とどまったりする行動を「飛び降りる予兆がある」と判断する。また、屋上の端にいる人や立ち入り禁止場所にいる人も飛び降りの恐れがあると推定する。
迅速な通知と対応
AIが飛び降りの恐れがあると判定すると、警備員や駅員にすぐに通知が届く。現場に駆け付けて声がけを行うほか、スピーカーで注意喚起する場合もある。これまでに、商業施設の屋上の駐車場で、人が立ち入らない場所にいた男性をAIが発見し、警備員が声をかけた事例がある。
このシステムは、自殺防止に向けた新たな取り組みとして注目されており、今後のさらなる普及が期待される。



