AIが生成した偽動画で株価操作、初の逮捕者 警視庁
AI偽動画で株価操作、初の逮捕者

警視庁は1日、人工知能(AI)で生成した偽の動画を交流サイト(SNS)で拡散し、株価を不正に操作したとして、東京都内の男(42)を偽計業務妨害の疑いで逮捕した。AIを使った株価操作事件で逮捕者は初めてとみられる。

偽動画で株価急騰

逮捕されたのは、東京都世田谷区の会社員、鈴木一郎容疑者。警視庁の発表によると、鈴木容疑者は今年3月、AIで生成した大手電機メーカーA社の新製品発表を装った偽の動画をSNSに投稿。動画では、A社の社長に似せた人物が「画期的な新技術を開発した」と語る内容だった。この動画が拡散されたことを受け、A社の株価は一時、前日比で約15%急騰。鈴木容疑者は、事前に購入していたA社株を高値で売却し、約500万円の利益を得た疑いが持たれている。

警視庁は、鈴木容疑者が複数の偽アカウントを使い、動画を拡散させていたとみて、詳しい経緯を調べている。

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AIを使った新たな手口

専門家は、AI技術の進歩により、こうした偽動画の作成が容易になったと指摘する。従来の動画編集では難しい、自然な表情や口の動きを再現できるため、見破るのが難しいという。金融庁も、AIを使った株価操作のリスクを警戒し、監視を強化する方針だ。

今回の事件を受け、証券会社やSNS事業者には、偽情報の拡散防止に向けた対策が急務となっている。投資家も、SNSで流れる情報をうのみにせず、複数の情報源で確認する必要がある。

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