愛知県警は1日、名古屋市南区の交差点で5月29日に発生したマイクロバス事故で、逮捕された自称アルバイトの酒井照也容疑者(85)が勤務していた「名古屋スイミングクラブ」と自宅を家宅捜索した。容疑は自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)と道路交通法違反(ひき逃げ)。
事故の概要と捜査状況
事故は5月29日午後5時35分ごろ、名古屋市南区寺崎町の信号交差点で発生。酒井容疑者が運転するマイクロバスが横断歩道を渡っていた男性(35)と女性(36)をはね、両名を死亡させた。容疑者はそのまま逃走したが、後に逮捕され、容疑を認めている。
家宅捜索の詳細
1日午前10時ごろ、段ボールを持った捜査員数人が名古屋スイミングクラブに入った。県警はクラブや自宅から証拠品を押収し、事故の経緯を詳しく調べる方針。クラブの関係者によると、GPS情報やドライブレコーダーの記録から、バスは事故直前に不自然な低速走行をしていたとみられる。
高齢運転手の問題
今回の事故では、85歳の運転手が中型バスを運転していたことが注目されている。同クラブでは「人が集まらず」高齢ドライバーに頼らざるを得ない状況があったとされ、駐車時に支障をきたすケースも報告されていた。専門家は「まさかハンドルを握るなんて」と驚き、高齢ドライバーの事故防止策の強化を訴えている。
今後の捜査
県警は、事故当時の詳しい状況や、酒井容疑者の健康状態、勤務実態などを慎重に調べる。また、クラブ側の管理体制についても捜査の対象となる可能性がある。



