福岡高齢夫婦殺害から25年、遺族が実家保存で犯人にプレッシャーかけ続ける
福岡高齢夫婦殺害25年、遺族が実家保存で犯人にプレッシャー (15.02.2026)

福岡市東区の高齢夫婦殺害事件、発生から25年を目前に遺族の切実な願い

2001年2月17日頃、福岡市東区で発生した高齢夫婦殺害事件は、未解決のまままもなく発生から25年を迎えようとしている。この事件では、金丸金次郎さん(当時80歳)と妻の愛子さん(同73歳)が自宅で首を絞められて殺害され、室内には物色された跡があったため、福岡県警東署は強盗殺人事件とみて捜査を続けている。

遺族の不屈の取り組み:実家保存と懸賞金の設定

金丸さんの次女である藤堂早苗さん(70)は、事件解決に向けて独自の活動を展開している。2013年からは、有力情報の提供者に対して私費で懸賞金を設けており、現在その上限は250万円に達している。さらに、事件現場となった実家は地域の集会所として活用されているものの、金丸さんが倒れていた部屋などは事件当時の状態を保ち続けている。

藤堂さんはこの取り組みについて、「実家を残し続けることで、犯人にプレッシャーをかけたいと考えています。両親がなぜ殺されなければならなかったのか、その理由を知りたいのです」と語り、事件解決への強い思いを明かした。

情報提供の呼びかけ:チラシ配布と警察との連携

藤堂さんは毎年、事件発生日の前後に福岡市東区でチラシを配布し、情報提供への協力を呼びかけている。2026年2月13日には、商業施設「イオンモール香椎浜」で福岡県警東署の署員ら約40人とともに買い物客にチラシを手渡した。

土谷武紀署長はこの活動に際し、「25年たった今だからこそ、話せることもあるはずです。ささいなことでも構いませんので、情報を寄せていただきたい」と訴え、事件解決への協力を求めた。情報提供は福岡県警東署(電話番号:092-643-0110)まで受け付けている。

事件の経緯と捜査の現状

事件発生から四半世紀が経過する中、福岡県警には毎年数件の情報が寄せられているが、有力な手がかりは得られていないままである。室内の物色跡から強盗殺人の可能性が高いとされるが、犯人の特定には至っていない。

遺族の藤堂さんは、実家の保存を通じて事件の記憶を風化させないよう努めるとともに、懸賞金を活用した情報収集に力を注いでいる。このような取り組みは、未解決事件の解決に向けた社会的な関心を高める役割も果たしている。

事件から25年という節目を迎え、遺族の切実な願いと警察の捜査が一体となった活動が続けられる中、新たな情報の提供が事件解決の鍵となることが期待されている。