警視庁捜査2課は13日、医療関連会社「MTU」(東京都港区)の前社長・原拓也容疑者(38)=渋谷区=を詐欺の疑いで逮捕した。自社の買収を検討していた投資会社に対し、架空の事業実績を示して株式の譲渡名目で計約16億3千万円をだまし取ったとされる。
逮捕容疑の詳細
逮捕容疑は2024年12月から2025年2月にかけて、投資会社「J-STAR」(東京都千代田区)に対し、MTUが展開する医療機関向けオンラインセキュリティーサービスについて「約50機関に導入された」と虚偽の説明を行い、J社側と株式譲渡契約を結び、計約16億3千万円を詐取したというもの。
虚偽の実績提示
交渉時、原容疑者はサービスを導入した機関のリストや年間売上額もJ社側に提示していたが、これらはすべて虚偽だったとみられる。J社はMTUを買収後の2025年4月、「業務執行について重大な疑義が生じた」として社長だった原容疑者を解任。同年10月に警視庁に詐欺容疑で告訴していた。
容疑者の否認
警視庁の調べに対し、原容疑者は「詐欺と言われることはしていない」と容疑を否認しているという。同課は引き続き詳しい経緯を捜査する方針。



