青色LEDで骨腫瘍治療へ、切除不要の新手法を徳島大が開発
青色LEDで骨腫瘍治療へ、切除不要の新手法

徳島大学の西庄俊彦准教授らの研究チームは、青色発光ダイオード(LED)を用いた悪性腫瘍の新たな治療法の開発に乗り出した。従来の外科手術のように患部を切除することなく、光を照射するだけで骨や筋肉に発生するがんを完治させることを目指す。この手法により、脚や腕などの運動機能を温存できる可能性があり、患者の生活の質向上に貢献すると期待されている。

まれながんに対する挑戦

骨腫瘍や軟部肉腫は、年間10万人当たり3~4人が発症するまれながんであり、患者数が少なく腫瘍の発生部位も多様なため、これまで効果的な治療法の開発が進んでいなかった。西庄准教授らは、感染抑制やがん治療での効果が注目されているLEDに着目し、研究を開始した。

青色光でがん細胞死滅

研究チームは、軟部肉腫の細胞株を培養し、青色、赤色、緑色の光をそれぞれ72時間照射する実験を実施。その結果、青色光を当てた場合に、がん細胞の70~80%が死滅することを発見した。さらに、別の4種類のがん細胞でも同様の効果が確認された。

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作用メカニズム

青色光は波長が短く、照射によって活性酸素が発生しやすい性質を持つ。この活性酸素が、細胞のエネルギー産生を担うミトコンドリアの機能不全を引き起こし、がん細胞の増殖を抑制すると考えられている。チームはこのメカニズムを基に、治療法の実用化を目指している。

西庄准教授は「患者が動ける未来のために、この技術を実用化したい」と意気込みを語る。今後は動物実験などを経て、臨床応用への道を模索する計画だ。

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