保育現場の負担軽減へ 補助者やICT活用で効率化
人材確保が課題となっている保育現場で、保育士の業務負担を軽減する取り組みが進んでいる。ゆとりのある保育士の配置やICT(情報通信技術)の活用などで働きやすい環境を整え、人材を集めるのが狙いだ。国も働き方の改善を後押ししている。
5月中旬、大阪市西淀川区の認定こども園「たからこども園」で、保育士の藤原衣美香さん(33)がおもちゃをレール上に走らせ、子どもの興味を引いていた。そばでは、ほかの保育士2人も子どもたちに目を配る。1歳児クラスでは、9人を3人の保育士で見守る。これは国が定める配置基準(6人につき1人)より手厚い。国や市の補助金を人件費に充てている。
業務効率化のためのICT活用
同園では、保育士の事務作業を減らすためにICTツールを導入。連絡帳のデジタル化や、子どもの発達記録の入力支援などを行い、保育士が子どもと向き合う時間を増やしている。また、補助者を配置することで、保育士の負担をさらに軽減。これにより、離職率の低下や新たな人材の確保につながっている。
国も支援を強化
厚生労働省は、保育士の負担軽減を目的に、補助者配置への補助金やICT導入支援を拡充。2026年度からは、保育士の配置基準の見直しも検討している。現場からは「ゆとりができて、子ども一人ひとりと向き合える時間が増えた」との声が上がっている。



