「自然敬って初めて超えられる」生物由来の生きたセンサー開発に神戸賞大賞
「自然敬って初めて超えられる」生きたセンサー開発に神戸賞

生命科学と理工学の融合分野で独創的な研究をした日本人を表彰する「第3回神戸賞」の授賞式が31日、神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開催された。大賞には理化学研究所の宮脇敦史チームディレクターが選ばれ、賞金5000万円などが贈られた。

神戸賞の概要

神戸賞は、医療機器大手のシスメックス(神戸市)の創業者が設立した公益財団法人「中谷財団」(東京都、矢冨裕理事長)が、次世代の研究者を支援するために創設した賞である。独創的で革新的な成果を挙げた研究者に贈られる「大賞」(1件)と、45歳未満の若手研究者を対象とした「ヤング・インベスティゲーター賞」(3件以内)で構成され、賞金や研究費が授与される。

受賞者の功績

宮脇チームディレクターは、理化学研究所の細胞機能探索技術研究チームと生命光学技術研究チームを統括している。彼は生物が持つ「蛍光たんぱく質」を改良し、細胞内で特定の現象が発生すると変色または発光する「生きたセンサー」を開発した。この技術は白血病やパーキンソン病などの医学分野に応用されており、その点が高く評価された。

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授賞式でのスピーチ

授賞式での講演で、宮脇氏は自身の研究の歩みを振り返り、「自然を敬って初めて自然を超えることができる。人に恵まれて研究を続けてこられた」と述べ、感謝の意を表した。

ヤング・インベスティゲーター賞

ヤング・インベスティゲーター賞には、川口喬吾・理化学研究所主任研究員、藤枝俊宣・東京科学大生命理工学院教授、竹岡彩・理化学研究所チームディレクターの3人が選ばれた。彼らはそれぞれの分野で革新的な研究を行い、将来が期待される若手研究者である。

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