医療の各分野で実績を積んできた「シニア・エキスパート・ドクター」が、シニア層に役立つ情報を提供する「達人の養生訓」番外編。今回は、膵臓がんの治療を終え、現在は自宅でオンライン診療を続ける井上眼科病院名誉院長の若倉雅登さん(76)へのインタビューをお届けします。
がん発見のきっかけは健康診断
若倉さんは2022年夏、職場での健康診断で腹部エコー検査を受けた際、膵臓に腫瘍がある可能性を指摘されました。その後、大学病院で精密検査を受けたところ、直径1.5センチの早期の膵臓がんであることが判明しました。
医師からは「標準的な治療は手術」であり、手術後は2、3か月は仕事ができず、薬物療法による副作用や再発のリスクがあると説明されたといいます。
医師としての知識を活かした治療法の選択
若倉さんは自らも医師であることから、同等の知識を持って主治医と向き合うことができました。「一時的な『死の前の小康状態』かと考えましたが、ずいぶん長いと思っています」と冗談めかして語る若倉さん。自らの病状を冷静に受け止め、治療法を選択した様子がうかがえます。
現在は治療を終え、自宅でオンライン診療を続けながら、日常生活を送っています。この経験を通じて、患者としての視点と医師としての専門性を融合させた若倉さんの生き方に迫ります。



