高市旋風が野党に逆風、京都選挙で中道改革ベテラン失脚・共産も議員ゼロに
高市旋風で野党苦戦、京都選挙で中道改革ベテラン落選

高市首相の人気が野党に逆風、京都選挙で歴史的な地殻変動

2026年2月に行われた衆議院選挙京都選挙区で、高市早苗首相(自民党総裁)の圧倒的人気を表す「高市旋風」が、野党各党に厳しい逆風として吹き荒れた。この選挙では、9期連続で当選を重ねてきた中道改革のベテラン議員が議席を失い、日本共産党も府内から衆議院議員をすべて失うという歴史的な結果となった。

維新の前原誠司氏、苦戦しながらも議席死守

自民党と連立を組む日本維新の会の前原誠司氏は、2区で自民党の新人候補と激戦を繰り広げた。選挙戦中盤以降、陣営は高市首相との近い関係性を強調する異例の動画をSNSに投稿するなど、独自の戦略を展開。最終的には幅広い層の支持を集めて議席を守ったものの、前原氏自身は今回の選挙結果を「自民党の地滑り的勝利」と表現し、苦戦を認めた。

維新の陣営関係者は選挙期間中、「誰と戦っているかわからない。雰囲気と戦っているようだ」と困惑の表情を見せていた。自民党中心の政権与党としての立場から、政策実現の推進力としての独自性を打ち出す必要があったが、高市首相の圧倒的人気の前に埋もれてしまった格好だ。

中道改革の山井和則氏、9期のキャリアに幕

3区では、中道改革の山井和則氏が9期務めたベテラン議員としての地位を失う衝撃的な結果となった。同選挙区では泉健太氏も自民党の元議員と激しい競り合いを演じたが、厳しい表情を浮かべていた。

泉氏は「それぞれの党が独自で戦う環境を作り、ステップアップとしての新党が本来あるべき姿だ」と本音を吐露。立憲民主党と公明党による新党の正式発足は公示のわずか5日前という急造の体制で、中道改革の府内4候補は公明党の支持母体である創価学会を訪れるなど連携を模索し始めたばかりだった。

選挙戦では、演説会に協力する公明党の地方議員の姿も多く見られたが、一方で公明党議員が自民党陣営に接触する場面もあったといい、急造の「野党共闘」は万全とは言えない状況だった。泉氏は「自民党の資金力や組織力が上手ということを前提に、もう少し知恵を絞らなければいけない」と反省の言葉を口にした。

共産党、府内衆院議員がゼロに

日本共産党にとってはさらに深刻な結果となった。比例代表の議席を失い、1996年に小選挙区制が導入される以前から続いてきた府内からの衆議院議員の輩出がついに止まった。今回の比例得票数は前回選挙から2万5000票減の10万2000票で、昨夏の参議院選挙でも府内で議席を失っており、党の立て直しは急務となっている。

比例復活も困難となった9日未明、渡辺和俊府委員長は「リベラルな流れが行き場を失いかねない。再び力をつけていくことに尽きる」と語り、党の再建への決意を示した。共産党の堀川朗子氏は比例の議席を失い、厳しい表情を見せていた。

今回の京都選挙区では、高市首相の圧倒的人気を背景にした自民党の強さが際立ち、野党各党は捉えどころのない風の中を進む苦しい選挙戦を強いられた。政治地図の大きな変化を示す結果となったこの選挙は、今後の日本政治の行方を占う重要な指標となるだろう。