中野区長選に新人含む5氏立候補 サンプラザ整備など争点
中野区長選に5氏立候補 サンプラザ整備など争点

中野区長選と区議補選(欠員1)が31日、告示された。区長選には、いずれも無所属で、3選を目指す現職の酒井直人氏(54)のほか、前区議の吉田康一郎氏(59)、元自動車部品製造会社社員の石倉弘次郎氏(28)、監査法人職員の森川岳大氏(31)、防災士の秋池幹雄氏(68)の5人が立候補を届け出た。2023年に閉館したJR中野駅前の複合施設「中野サンプラザ」の建て替えの是非などが主な争点となる。

現職酒井氏は実績アピール

酒井氏は午後1時頃、中野駅北口前で第一声。中道改革連合の長妻昭衆院議員のほか、立憲民主党や都民ファーストの会の都議も応援に駆けつけた。演説では、一人親家庭への支援拡充や教材費の無償化など、2期8年間の実績をアピール。「子供たちの実態を調査し、優先的に予算をつけてきた。今後は障害者福祉にも、さらに取り組みたい」と訴えた。区が推進する中野サンプラザの建て替え事業については、「駅周辺の街づくりのため、建物を新しくする必要がある」と主張した。

吉田氏は数値目標掲げる

吉田氏は午後2時頃、同駅北口前でマイクを握った。2019年から約7年間、区議を務めた経験を強調し、「今の区政は提案しても変わらないことが多すぎる。(区長になって)前に進めたい」と力を込めた。区内では出生率や出生数の減少が続いていると指摘。育児手当など現金給付を進め、「どのような育て方でも、公正に支援を厚くする」と主張した。区政の様々な政策について客観的な数値目標を掲げるとし、「区民が簡潔に評価できる区政に切り替えたい」と意気込んだ。

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石倉氏はサンプラザ改修主張

石倉氏は午前10時半頃、同駅北口近くで第一声に臨んだ。支持する区議補選の候補者らも駆けつけた。演説では、中野サンプラザの建て替え事業について、「ほとんど何も計画が決まっていないのに、現区政は解体しようと進めている。また絶対に頓挫する」と批判した。区内には経済的に苦しい生活を送っている人もいると指摘し、「解体してタワーマンションが建てられても、今いる区民が住めるわけではない。サンプラザは残し、改修して早期に稼働するべきだ」と強調した。

森川氏は文化のまち標榜

森川氏は午後1時頃からJR東中野駅前で第一声。「中野を世界一の文化のまちにする」と主張し、「日本の誇るアニメや漫画、最先端のデザインやアートを集積させる」と訴えた。自身が1児の父であることもアピール。子育て世帯の負担を減らすため、子供の塾や習い事に年12万円を補助することや、病児保育を拡充することを掲げた。民間企業出身で特定の政党とのつながりもないと強調し、「しがらみゼロで、区民の声を素直に聞き、良いと思える政策を実行する」と声を張り上げた。

秋池氏は情報発信強化訴え

秋池氏は午後1時頃、区役所近くの公園で演説し、「中野サンプラザは解体の仕方やコストなど、分からないことだらけだ」と批判。税制や医療介護などの分野でも行政による発信が足りないと指摘し、「区民は情報を知りたくても分からない。そういう区政にはしてはいけない」と訴えた。子育て政策については、子育て経験のある母親に積極的に幼稚園や保育園に勤務してもらうなど、保育士をサポートする体制作りが必要だと主張し、「子供たちに優しい行政にしていく」と力を込めた。

区議補選には、新人3人が立候補を届け出た。区長選、区議補選ともに投開票は6月7日に行われる。5月30日現在の選挙人名簿登録者数は、28万4108人。

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