ガガーリン宇宙飛行65周年 中ロ協力深まる一方で欧州との溝広がる
ガガーリン宇宙飛行65年 中ロ協力強化も欧州は距離 (11.04.2026)

人類初の宇宙飛行から65年 宇宙開発の新たな潮流

ソ連の宇宙飛行士ユーリイ・ガガーリンが1961年に人類初の宇宙飛行に成功してから、4月12日で65年の節目を迎える。この歴史的偉業から半世紀以上が経過した現在、宇宙開発をめぐる国際的な協力と競争の構図は大きく変化している。

欧州との協力停滞と中国との連携強化

ロシアは現在、日米欧と共同運用する国際宇宙ステーション(ISS)への参加を2028年まで継続すると表明している。しかし、2022年のウクライナ侵攻以降、欧州諸国との宇宙開発協力は事実上停滞状態が続いている。これに対し、ロシアは中国との連携を強化し、共同での月面拠点設置計画を推進している。

ロシア国営宇宙開発企業ロスコスモスのユーリイ・バカノフ社長は先月7日、タス通信のインタビューで「西側諸国の多くは友好的ではない状況にある」と指摘。「独自の宇宙ステーションを建設する必要性がある」と述べ、2030年代に運用終了が予定されるISSに代わる有人実験施設の建設に意欲を示した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

独自路線への転換と国際的な関心

バカノフ社長によれば、10カ国以上からロシアの宇宙技術を習得したいとの申し出があるという。ロシアは月面原子力発電所の建設や金星探査など、野心的な目標も掲げている。

しかし、ロシアの宇宙開発には課題も多い。2023年に打ち上げた無人月探査機「ルナ25号」は月面への着陸に失敗し、衝突する結果となった。後継機の打ち上げ延期も表明されており、計画の遅れが懸念されている。

国際競争における立ち位置

有人月面着陸を目指す中国や、国際月探査「アルテミス計画」を主導する米国と比較すると、ロシアの宇宙開発は出遅れ感が否めない状況だ。かつて宇宙開発の先駆者として輝かしい実績を残したソ連の後継国として、その地位の維持と回復が大きな課題となっている。

ガガーリンの偉業から65年。宇宙開発は国家間の協力と競争が交錯する複雑な様相を呈しており、新たな宇宙時代の幕開けを予感させる状況が続いている。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ