目の不自由な人も服選びを楽しめる売り場
目の不自由な人は、どのようにして好みの服を選んでいるのだろうか。脱ぎ着のしやすさや肌触りが重視される一方で、色やデザイン、気分が上がるような要素も欠かせない。では、誰もが洋服選びを楽しむためには、どのような工夫が必要なのだろうか。大手百貨店の高島屋が注目したのは、オノマトペ(擬音語・擬態語)や音楽の活用だ。
オノマトペで服の特徴を表現
日本橋高島屋(東京都中央区)1階にオープンした夏物衣料のポップアップショップでは、服の特徴を6種類のオノマトペに分類している。期間は5日までの限定で、新宿高島屋では13日から19日、大阪高島屋でも27日から6月2日まで開催される。
「ふんわり」のコーナーには、袖や裾がふわっと広がったカットソーが並び、「キッチリ」にはタックなどが施されたきちんと感のある洋服が展示されている。「ウキウキ」のコーナーには、刺繍やレース、イミテーションパールのついたTシャツが並び、触って楽しめるようになっている。これらのオノマトペは、視覚に頼らずとも服のイメージを伝える手段として採用された。
視覚障害者との共同企画
この売り場は、高島屋が視覚障害者とともに企画したもので、誰もが楽しめるファッションの在り方を模索する取り組みの一環だ。服の素材感やデザインの特徴を音や言葉で伝えることで、視覚に障害がある人も自分好みの服を見つけやすくなる。
さらに、売り場では音楽も活用されている。コーナーごとに異なる音楽が流れており、オノマトペと連動して服のイメージを強調している。例えば、「ウキウキ」のコーナーでは明るく楽しい曲が、「ふんわり」のコーナーでは優しいメロディーが流れる。これにより、視覚以外の感覚で服の雰囲気を感じ取ることができる。
今後の展開
高島屋は、今回のポップアップショップの反響を踏まえ、今後の常設売り場や他の店舗への展開も検討している。障害の有無にかかわらず、誰もがファッションを楽しめる社会を目指して、さらなる工夫を続ける方針だ。



