東京・晴海フラッグの小学校が児童急増でパンク寸前、入学式を2回開催し校庭に仮設校舎建設へ
晴海フラッグ小学校が児童急増でパンク、入学式2回開催 (08.04.2026)

東京・晴海フラッグの小学校が児童急増でパンク寸前、入学式を2回開催し校庭に仮設校舎建設へ

東京五輪・パラリンピックの選手村を再整備した「晴海フラッグ」(東京都中央区)内の区立晴海西小学校が、開校3年目で児童数の急増によりパンク寸前に陥っている。想定を大幅に超えるペースで児童が増加し、教室不足が深刻化。本年度は入学式を午前と午後の2部制で行うなど緊急措置が取られたが、根本的な解決には至っていない。

児童数が想定の倍に、入学式は2回開催

8日に開催された晴海西小学校の入学式では、新1年生だけで283人という大所帯となった。式典は9学級を分け、午前と午後の2部制で実施された。長尾静代副校長は「他の学校の体育館よりも広い施設ですが、保護者席を設けると全クラスが入りきらないため」と説明する。

全校児童数は右肩上がりで増加を続けており、本年度は1392人(43学級)に達している。これは区が当初想定した開校3年目時点の児童数の倍の規模に相当する。区は当初、開校8年目の2031年度に教室不足が発生すると予測し、500メートル離れた場所に第2校舎を建設して2030年度からの運用を計画していた。

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予測を超える急増、教室不足が深刻化

しかし児童の増加ペースは区の想定を大きく上回り、開校3年目の2026年度には早くも教室が足りなくなることが判明。フリースペースだった8部屋を教室に転用することで今春をしのいだが、これで対応可能な期間は限られていた。

区学校施設課の田中恒祐課長は1年前、「第2校舎建設まで持ちこたえる」と述べ、改修で教室不足は解消できると考えていた。ところが、改めて児童数を推計した結果、改修しても翌年度には再び教室が不足することが明らかになった。

教室に転用できる部屋はもうなく、第2校舎の開校前倒しも1年が限界。区が打ち出した窮余の策は、校庭にプレハブの仮設校舎を建設することだった。今夏に着工すれば来春の入学に間に合う見込みだが、授業するそばで工事が続くことになる。

給食調理も困難に、保護者から不安の声

児童急増の影響は給食にも及んでいる。2027、2028年度は自校で全員分の調理を賄えなくなるとして、他校から給食を配送してもらう予定だ。

後手後手に映る区の対応に対して、保護者からは「見通しが甘かったのでは」との声が聞かれる。田中課長は「晴海フラッグは広い住戸が多く、1戸あたりの入居者数が想定よりも多かった」と釈明。さらに「前例のない規模の開発で、いつ住民が入居してくるのか読み切れなかった」「五輪の延期や新型コロナといった不確定要素もあり、第2校舎の建設は慎重に見極める必要があった」と予測の難しさを語った。

入学式に訪れた30代の母親は「マンモス校だけに不安もあるけど、いろんな子の刺激を受けてたくましく育ってほしい」と期待をにじませた。

背景にある晴海フラッグの大規模開発

晴海フラッグは五輪選手村の跡地に整備された巨大マンション群で、住戸の引き渡しは五輪延期の影響で約1年遅れ、2024年から入居が始まった。将来的には1万2000人が暮らす計画だ。

2026年度の晴海西小の児童数(1392人)は、2025年度に東京都内の公立小で最多だった港区立港南小の1188人を上回る規模となる。区の予測を超えるスピードで家族世帯が流入したことが、今回の教室不足問題の根本的な原因となっている。

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