中国で春節大型連休がスタート、日本は人気旅行先から外れる
中国は2月15日、春節(旧正月)に伴う大型連休に入りました。今年の連休は2月23日までの9日間で、春節連休としては「史上最長」とされています。北京首都国際空港では、スーツケースを引いた旅行客らで混雑が生じ、活気に満ちた光景が広がりました。
人気海外旅行先トップ10に日本が入らず
大手旅行会社の調査によると、春節期間中の人気海外旅行先トップ10には、タイや韓国などアジアの国々が多く名を連ねています。しかし、日本はトップ10から外れ、かつての人気ぶりとは対照的な状況となっています。この背景には、日中関係の冷え込みが大きく影響していると見られています。
北京空港で取材に応じた30代の女性は、「今年は連休が長いので、欧州を周遊する計画です」と笑顔で語りました。多くの中国人旅行客が、長期休暇を利用して海外への旅行を楽しむ様子が伺えます。
春運期間には過去最多の移動が予測
中国政府は、2月2日から3月13日までの40日間を、春節の帰省や旅行に伴う特別輸送態勢「春運」の期間と設定しています。この期間中、延べ約95億人が移動すると予測されており、過去最多となる見込みです。大規模な人の流れが、中国全土で展開されることになります。
日中関係の冷え込みが旅行需要に影響
日本が人気旅行先から外れた要因として、日中関係の悪化が指摘されています。中国政府は、高市早苗首相が台湾有事を存立危機事態になり得るとした国会答弁に反発し、昨年11月以降、日本の治安悪化を理由に訪日自粛を重ねて呼びかけています。このような政治的緊張が、中国人旅行客の日本への関心を低下させている可能性があります。
一方で、韓国は中国との関係改善が進み、人気旅行先として上位にランクインしています。また、トルコやロシアなど、中国人に対してビザ免除措置を講じている国々の人気も上昇傾向にあると報告されています。
春節連休は、中国における最も重要な祝祭日の一つであり、家族団らんや旅行を楽しむ機会として広く親しまれています。しかし、国際情勢の変化が旅行先の選択に影響を与える様子が、今回のケースから明らかになりました。今後の日中関係の動向が、観光交流にどのような影響をもたらすか、注目が集まります。