【ボストン共同】米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル前議長は5月31日、米東部ボストンで講演し、中央銀行の独立性を守ることの重要性を強調した。パウエル氏は、FRBが政権からの介入を許せば、その信頼性を損なうと指摘。「信頼によってFRBは強く安定した経済を支えられる。われわれにはこのかけがえのない資産を市民や将来世代のために守る義務がある」と訴えた。
8年間の議長任期を経て退任
パウエル氏は8年間務めた議長職を5月に退任。在任中はトランプ大統領から大幅な利下げを繰り返し要求され、解任も示唆されるなど、厳しい政治的压力に直面した。しかし、パウエル氏はFRBの独立性を堅持し、金融政策の自律性を守り抜いた。
「勇気ある人物賞」を受賞
こうした姿勢が評価され、ケネディ元大統領の財団から「勇気ある人物賞」に選ばれた。授賞式での講演でパウエル氏は、FRBの独立性が経済の安定に不可欠であり、将来の世代に対してもその資産を守る責任があると強調した。
パウエル氏の功績は、政治的压力に屈せずに金融政策の信頼性を維持した点にある。専門家は、FRBの独立性が米国経済の強さの源泉の一つであると指摘しており、パウエル氏の行動はその原則を体現したものと言える。



