トランプ前米大統領は29日、2024年大統領選の副大統領候補に、オハイオ州選出のJ・D・バンス上院議員(39)を指名した。共和党全国大会(7月15~18日、ウィスコンシン州ミルウォーキー)で正式に承認される見通しだ。
バンス氏の経歴と政治的立場
バンス氏は2016年の著書「ヒルビリー・エレジー」で一躍有名になり、トランプ氏の支持層である白人労働者層の代弁者として知られる。当初はトランプ氏に批判的だったが、上院選出馬時には同氏の支持を得て2022年に当選。以来、トランプ氏の忠実な同盟者として行動している。
バンス氏の政策スタンス
バンス氏は経済ナショナリズムを掲げ、中国との貿易戦争を支持。ウクライナへの軍事支援には懐疑的で、移民制限や中絶反対など保守的な立場を取る。トランプ氏はバンス氏を「強固な愛国者」と評価し、副大統領候補として最適だと述べた。
共和党大会の見通し
共和党大会では、トランプ氏の大統領候補指名とバンス氏の副大統領候補指名が正式に承認される。トランプ氏は演説で、バイデン政権の移民政策や経済政策を批判し、自身の政策を訴えるとみられる。
今後の選挙戦略
バンス氏の起用は、中西部の激戦州であるオハイオ州やペンシルベニア州での支持拡大を狙ったもの。トランプ陣営は、バンス氏の労働者層への訴求力を活かし、バイデン氏との対決を有利に進めたい考えだ。
一方、民主党側はバンス氏の急進的な保守政策を批判し、中絶や社会保障の後退を招くと警告している。今後の選挙戦では、両陣営の政策論争が激化する見通しだ。



