ミャンマー親軍政権の大統領に就任したミンアウンフライン氏は1日、訪問先のインドの首都ニューデリーでモディ首相と会談した。ミンアウンフライン氏にとって4月の就任後、初めての外遊となる。ミャンマーは中国とロシアに傾斜を強める一方で、バランス外交を演出する狙いがあり、中国をけん制したいインドと思惑が一致した形だ。
会談の背景と目的
ミャンマーでは2021年のクーデターで軍事政権が成立。日本や欧米諸国は軍政を承認しなかったが、インドは交流を継続してきた。今年4月の「民政移管」に伴う大統領就任式にはインドが代表団を送り、モディ氏も祝意を示していた。今回の会談では、両国の経済協力や安全保障問題が議題に上ったとみられる。
ミャンマーの外交戦略
ミャンマーは近年、中国とロシアとの関係を強化している。しかし、国際社会での孤立を避けるため、インドとの関係維持も重要視。ミンアウンフライン氏の初外遊先にインドを選んだことで、バランス外交をアピールする狙いがある。一方、インドは中国の影響力拡大を警戒しており、ミャンマーとの協力関係を深めることで対抗したい考えだ。
今後の展望
両首脳は会談で、経済協力や地域の安定について意見交換したと報じられている。ミャンマーは今後も中国、ロシア、インドの間でバランスをとりながら、自国の利益を最大化する外交を展開するとみられる。インドにとっても、ミャンマーは東南アジアへの玄関口として戦略的に重要な国である。



