経済協力開発機構(OECD)は3日、最新の世界経済見通しを公表した。中東情勢を巡る不確実性の高まりを受け、二つのシナリオを提示。混乱が長期化した場合、2026年の世界全体の実質経済成長率は2.1%と、25年の3.4%から大幅に鈍化すると予測した。短期で収束するケースでも2.8%と、3月時点の2.9%から下方修正された。
長期化シナリオの影響
長期化シナリオでは、27年の成長率はさらに1.8%に低下。OECDは「失業率が上昇し、AIなどへの投資が大幅に弱まる」と指摘。また、AIブームに支えられた金融市場では価格調整リスクが高まると警鐘を鳴らした。
国別成長率予測
国別の成長率予測は短期終息シナリオのみ提示。日本は26年が0.6%で、3月の前回予測から0.3ポイント下方修正。エネルギー価格上昇が逆風となる。米国は2.0%で据え置き。個人消費の伸びは鈍るが、AI関連投資が成長を支える。中国は4.5%で0.1ポイント上方修正。ユーロ圏は0.8%で横ばいだった。



