三井住友フィナンシャルグループ(FG)は26日、SBIホールディングス(HD)と連携した新サービス「Olive(オリーブ)コンサルティング」を開始した。三井住友FGの個人向け総合金融サービス「Olive」のスマートフォンアプリを通じて、資産状況の確認や専門家への資産運用相談が手軽に行えるようになる。
デジタル富裕層をターゲットに
三井住友FGは、投資や情報収集でスマホを活用する40~60代の高収入層、いわゆる「デジタル富裕層」の増加を見込んでいる。この層を、SBI HD傘下でネット証券最大手のSBI証券との連携サービスで取り込み、5年間で利用者の預金残高10兆円を目標に掲げる。
サービスの特徴
新サービスの最大の売りは、資産状況の「見える化」と専門家への相談機能だ。Oliveのランクや預金残高などの条件によって異なるが、Oliveの銀行口座とSBI証券の口座の両方を保有していれば、追加料金なしで利用できる。
- 資産が一目瞭然:アプリ上で円グラフなどにより、資産の内訳が視覚的に把握できる。
- 専門家相談:資産運用のプロに気軽に相談できる仕組みを提供。
- 手数料無料:条件を満たせば追加費用は不要。
今後の展望
三井住友FGは、この新サービスを通じてデジタル富裕層の囲い込みを強化し、預金残高の拡大を目指す。また、SBI証券との連携をさらに深め、金融サービスの利便性向上を図る方針だ。
三井住友FGは、既存のOliveサービスを刷新し、PayPay連携や他行口座の管理機能も追加するなど、顧客のニーズに応える取り組みを進めている。今回の新サービスは、その一環として位置づけられる。
一方、SBI HDはネット証券事業に加え、銀行や保険など幅広い金融サービスを展開しており、三井住友FGとの協業により、さらなる顧客基盤の拡大を狙う。
メガバンクとネット証券の連携は、金融業界における競争激化の象徴とも言える。三菱UFJフィナンシャル・グループやみずほフィナンシャルグループも、それぞれ楽天銀行やドコモなどとの提携を進めており、業界再編の動きが加速している。



