帝国データバンクは29日、2026年の飲食料品の値上げが1万品目を上回る見通しになったと発表した。中東危機で高騰した資材やエネルギーコストを価格に転嫁する動きが広がっており、調査を開始した2022年以降、5年連続で1万品目を超える見込みだ。調査担当者は「夏以降に値上げラッシュに突入する」と分析している。
値上げ品目、既に9361品目に
主な食品会社195社を対象に調査した結果、1月から10月までに値上げが判明した品目は既に9361品目に達している。特に6月単月では1078品目が値上げされ、5月の84品目から約13倍に急増した。今後も値上げが相次ぐとみられ、年間では1万品目を突破する見通しだ。
分野別では加工食品が最多
値上げされる品目を分野別にみると、冷凍食品やパックごはんなどの「加工食品」が3029品目で最も多く、次いで「調味料」が2537品目、「酒類・飲料」が1494品目と続いている。
値上げ要因、原材料高が97.7%
値上げの要因を複数回答で尋ねたところ、「原材料高」が97.7%で最も高く、「包装・資材」が73.7%、「物流費」が74.1%だった。また、「中東情勢」を挙げた企業は22.7%に上り、新たに値上げを発表した商品の多くが中東危機の影響を受けているとみられる。
中東危機の影響、今後も継続へ
中東危機を理由とした値上げは今後も続くとみられ、2024年に記録した1万2520品目を上回る可能性もある。調査担当者は「ナフサ高の影響を商品価格に転嫁せざるを得ないと判断する企業は増えてくるだろう」と分析している。コーラやシーチキン、パスタなど身近な商品にも影響が及んでおり、消費者にとって厳しい状況が続きそうだ。



