財務省が26日公表した2025年末時点の日本の対外純資産残高は、前年末比4.4%増の561兆7504億円となり、7年連続で過去最高を更新した。しかし、純資産を大幅に拡大させた中国に抜かれ、世界ランキングでドイツ、中国に次ぐ3位に後退した。日本は2024年末にドイツに抜かれるまで、実に33年連続で対外純資産世界1位の座を維持してきた。
対外純資産の内訳と変動要因
対外純資産は、日本政府や企業、個人が海外に保有する資産から、海外からの負債を差し引いた金額である。2025年は企業による海外投資の増加などで資産が拡大した一方、海外投資家が保有する日本株などが負債として計上されるため、歴史的な株価上昇が純資産の伸びを抑制する要因となった。その結果、純資産の増加額は前年から約24兆円にとどまった。
中国とドイツの動向
中国は輸出の拡大などを背景に対外純資産が636兆3391億円に達し、1位のドイツ(675兆5374億円)に迫っている。ドイツは引き続き首位を堅持しているものの、中国との差は縮まりつつある。日本の順位低下は、長年にわたる世界トップの座から転落したことを意味し、今後の国際収支や投資戦略に影響を与える可能性がある。
日本の対外純資産は依然として高水準にあるが、中国やドイツの成長スピードが上回っている。今後の動向が注目される。



