かんぽ生命保険、新社長に大西徹副社長が昇格 経営再建へ「新たな収益源を育てたい」と抱負
かんぽ生命保険は2026年4月13日、社長交代を発表した。新社長には大西徹副社長(59)が就任し、同日東京都内で記者会見を開いた。大西氏は「営業体制を立て直し、資産運用の収益力を高めて新たな収益源を育てたい」と抱負を述べ、不正販売問題後の経営再建への意欲を示した。
旧郵政省出身の経営企画畑、3代連続で社長に
大西氏は1990年に旧郵政省(現在の総務省)に入省し、かんぽ生命では主に経営企画畑を歩んできた。2023年から副社長を務めており、6月の株主総会後に正式に社長に就く予定だ。これにより、かんぽ生命では3代続けて旧郵政省出身者が社長に就くことになる。
大西氏は記者会見で、経営課題について「商品やサービスをしっかり質が高いものにしていくことが重要だ」と強調。新たな顧客獲得に向けた取り組みを進める方針を明らかにした。
不正販売問題で契約件数が約4割減少、経営再建が急務
かんぽ生命では2019年に保険の大規模な不正販売問題が発覚し、経営に大きな打撃を与えた。保有契約件数は2015年度末の約3230万件から、2024年度末には約1880万件へと約4割も減少している。
この状況を受け、大西新社長は経営再建を最優先課題として位置づけている。営業体制の見直しや資産運用の強化を通じて、収益基盤の安定化を図る考えだ。
記者会見では、具体的な施策としてデジタル化の推進や顧客サービスの向上にも言及。長期的な視点で企業体質の改善に取り組む姿勢を示した。
かんぽ生命の今後の動向は、保険業界全体にも影響を与える可能性があり、注目が集まっている。



