投資情報とどう向き合う?青木さやかさんが学ぶ基本
マネー初心者でタレントの青木さやかさんが、投資アドバイザーの代田秀雄さんからお金について学ぶ連載。今回のテーマは、投資情報との向き合い方です。SNSで投資情報が氾濫し、相談先も人工知能(AI)から専門家まで様々。知識や経験の乏しい初心者が情報に振り回されないための心構えを探ります。
偽情報が巧妙化する現代
青木さんは、SNSに「株でもうける!」といった投資セミナーの案内が多く流れていると指摘。ある時、有名経済評論家の名前を出したセミナーを見つけたが、本人がラジオで「偽物だから注意」と呼びかけていたという。代田さんは、生成AIで偽動画も簡単に作れる時代であり、注意が必要と強調します。
青木さんは、芸能ニュースなどでも誤情報が多いと実感しつつ、お金もうけの話になると信じたくなる気持ちを吐露。代田さんは、それが人間の欲求であり、投資ネタがお金になるため偽ビジネスも巧妙化すると説明。情報を受け取る側は慎重になる必要があると述べます。
確実にもうかる方法は存在しない
青木さんの「どんな気持ちでいればいいか」という問いに、代田さんはまず「確実にもうかる方法は存在しない」と頭に入れておくべきだと回答。将来は誰にも予測できず、仮に大もうけした人がいても再現は不可能と説きます。
さらに、金融市場は情報を非常に速く織り込むため、情報が出回った時点で株価に反映されていることが多く、「これから絶対に上がる」という話はあり得ないと指摘。内々の情報で売買すればインサイダー取引で違法行為になると警告します。
AIへの質問は参考程度に
青木さんは、チャットGPTに「値上がりしそうな株は?」と質問し、出てきた銘柄を買った経験があると告白。代田さんは、チャットGPTは公開情報を基に答えるため、値上がり株を当てる道具としては不適切だと指摘。むしろ、自分の考え方を整理したり、資産配分の偏りを確認する使い方が向いているとアドバイスします。
具体的には、「自分は今、こんな金融商品を持っている。長期投資を考えた場合、資産配分に偏りはないか、注意点は何か」といった質問が有効。投資の基本である長期・積み立て・分散を外さずに質問すれば、参考になる回答が得られるでしょう。
青木さんが実際に「絶対にもうからない株は?」と質問したところ、チャットGPTは「絶対上がらない株は存在しないが、確率的に危ない銘柄として、テーマが終わりかけのもの、業績悪化で人気だけあるもの、借金過多の会社、一発逆転狙いの低位株」と回答。代田さんは、これまでのやりとりを踏まえると良い回答だと評価しました。
ロボアドバイザー活用時の注意点
ネット証券会社などが提供するロボアドバイザー(ロボアド)について、代田さんは参考にするのは良いが、自分で考える意識を捨ててはいけないと注意。青木さんは2年前、雑誌の連載でファイナンシャルプランナーに相談しながらNISAで積み立て投資を始めた経験を共有。代田さんは、投資を考える際は、自分のライフプラン(年齢、預貯金、住宅ローン、生活イメージなど)を基に方針を立てることが重要と述べます。
自分を知ることから始めよう
代田さんは、長期・積み立て・分散の基本を押さえた「基本の型」を整えるのが第一と強調。どんな情報を参考にするか、誰の意見に耳を傾けるか、心を惑わされないためには、自分自身を知ることから始めるべきだと結論づけました。
代田さんのチェックポイント
- 確実にもうかる方法はない
- 株価が「絶対に上がる」という話は信じない
- 投資を検討する際は、まず自分のライフプランを考え、必要に応じて信頼できる専門家や登録金融機関に相談する
- チャットGPTやロボアドを利用する際は、長期・積み立て・分散の基本を踏まえて参考にする
なるほど:経験を積んで情報を見極めよう
投資の秘訣について、プロの代田さんなら特別な情報を持っているのではと思った青木さんでしたが、本人に「そんなはずない」と笑われたそうです。初心者の本音では、「この人の言う通りにすれば間違いない」という相談相手が身近にいてほしいが、結局は自分の問題だと実感。長期投資で経験を重ね、情報を見極める力を身につける必要があると締めくくりました。



