名古屋市、AI活用で保育士の業務負担軽減へ 2025年度から実証実験
名古屋市、AIで保育士業務軽減へ 実証実験開始

名古屋市は、保育士の業務負担軽減を目的に、AIを活用したシステムの実証実験を2025年度から開始することを明らかにした。この取り組みは、深刻化する保育士不足の解消と、保育の質向上を目指すものだ。

AIシステムの概要

実証実験では、園児の登降園管理や日誌作成、保護者との連絡帳のやり取りなどをAIで自動化するシステムを導入する。具体的には、園児の登降園をICタグや顔認証で記録し、そのデータを基に自動で出席簿を作成。さらに、保育中の写真や動画からAIが子どもの様子を分析し、日誌の下書きを生成する。保護者への連絡事項も、AIがテンプレートを提案する。

期待される効果

市の試算によると、これらの業務の自動化により、保育士一人当たりの1日あたりの業務時間を約30分削減できる見込み。削減された時間は、子どもと向き合う時間や保育計画の作成に充てられる。また、保育士の残業時間の削減にもつながり、離職防止効果も期待される。

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実証実験の詳細

実証実験は2025年度から約1年間、市内の公立保育園3園で実施される。参加園では、AIシステムを導入し、その効果や課題を検証する。市は実験結果を踏まえ、2026年度以降の本格導入を検討する方針だ。

保育士の負担軽減が急務

名古屋市では、保育士の有効求人倍率が3倍を超えるなど、人材確保が深刻な課題となっている。また、保育士の業務は書類作成などの事務作業が多く、負担が大きいと指摘されてきた。今回のAI導入は、こうした課題の解決策として期待されている。

今後の展望

市は実証実験を通じて、AIシステムの有効性を検証するだけでなく、保育士の意見を聞きながら、より使いやすいシステムに改良していく方針。さらに、将来的には保育園の給食献立の自動作成や、子どもの発達状況の分析など、AIの活用範囲を広げることも検討している。

この取り組みは、他の自治体からも注目されており、成功すれば全国の保育現場に広がる可能性がある。名古屋市は、AI技術を活用して保育の質を高めるとともに、保育士の働きやすい環境づくりを推進していく。

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