人工知能(AI)開発企業である米国のアンソロピックは、2日、最先端AI「クロード・ミュトス」の提供範囲を大幅に拡大すると発表した。新たに15カ国以上の計約150の組織が対象となり、日本や韓国、フランス、ドイツ、カナダ、インドなどが含まれる。英紙フィナンシャル・タイムズが報じたところによると、既に英国には提供が開始されており、今回の拡大で北大西洋条約機構(NATO)も対象となるという。
クロード・ミュトスの特徴と提供の経緯
クロード・ミュトスは、セキュリティ上の脆弱性を発見する能力が非常に高いとされている。今年4月に初めて公表された際には、サイバー攻撃に悪用される懸念から一般公開は行われず、米国のIT大手など限られた組織にのみ提供されていた。しかし、今回の発表により、提供先が国際的な組織や政府機関などに広がることとなった。
提供先の拡大と今後の展開
アンソロピックは、クロード・ミュトスの利用を通じて、サイバーセキュリティの強化に貢献することを目指している。提供先には、各国の政府機関や研究機関、民間企業などが含まれており、それぞれの組織が持つセキュリティ上の課題に対応するための支援が期待される。また、NATOへの提供は、同盟全体のサイバー防御力向上につながる可能性がある。
今回の拡大により、クロード・ミュトスはより広範な脅威に対応できるようになると見られている。アンソロピックは、今後も提供先を慎重に選定しながら、AI技術の安全な活用を推進する方針だ。



